この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢
「あ、ありがとう…」
黎泱先輩が照れながらお弁当をとる。
「仕方ないから…もらってあげるよ」
そういいながらも耳まで真っ赤にさせた皐君がお弁当を取って部屋へ上がっていく。
「ありがとな…恋」
かなり嬉しそうに笑顔であたしにそう言ってお弁当をとった彰さん。
「とても嬉しいですよ、ありがとうございます」
お弁当をとり恥ずかしがりながらもかしこまってお礼を言う遠哉さん。
「ありがたくもらうな」
暁翔さんがあたしの頭を撫で、お弁当を取って部屋へ戻る。
……
「これって…喜んでもらえたの…??」
みんながいなくなったダイニングで、1人あたしは困惑したままそう呟いた。