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溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢
「ほーら!!そうと決まれば早く喫茶に出て!恋!」
融那はあたしの背中をぐーっと押しながらあたしを表に出そうとする。
「ま!まだ心の準備が!!」
「はいはいもうできてるよー!」
できてないよ全然!!
こんなのお客さんにも見られるし…
それこそ!みんなにも見られるわけだし…
あたしは融那に押され続けて、もう表まであと少しになったところで融那に囁かれる。
「…ちなみに前に屋上で野獣共と話してたのはこのこと…❤︎」
きっと野獣共も楽しみにしてるよっ!
とあたしの背中を大きく押して表に出した。
「わっ!!」
あたしは融那に言葉も返せないまま、前に飛び出す。
「さあ〜野獣共…恋の争奪戦よ…」
後ろでニヤニヤと黒く微笑む融那に気づくことなく…