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溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢

「お客様。店内はお触り禁止でございます。」
「このメイドに手を出していいのは俺らだけなんで〜」
「汚い手をしまえ…じゃなくて、しまった方が身のためですよ」
「いやらしい目で見ないでくださいね〜お客様」
「早く食べて帰れな」

あたしを庇うように、そこに現れたのは…
清々しい笑顔をした、暁翔さん、皐君、律先輩、黎泱先輩、彰さんだった。

「とりあえず…お前らみたいなんに恋を触らせるかバカ」
律先輩はその男の人達にデコピンを食らわしながら言う。

「律〜黎泱〜そりゃないぜ〜〜…この子めっちゃ可愛いじゃん」
律先輩と黎泱先輩と知り合いなのか、デコピンを食らった男の人達は非難の声を上げる。

「ごめんね〜この子は特別だからさー」
黎泱先輩が凍えるような笑顔でその人達を威圧する。
「あっちゃ〜こりゃ諦めよ諦めよ。」
可愛いお姉さんまたね〜と食べ終わったその人達はあたしに手を振りながらクラスから出て行った。
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