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溶かされてみる?
第11章 嵐の予感
「あ!!」
つい律先輩から脅かされたりキスされたりで、頭が真っ白になってたから忘れてた!!
あたしはおもむろに律先輩の肩をつかみながら
「律先輩!胡乃さんが!!」
「は!なに?!ちょ…恋!」
「胡乃さんが!胡乃さんが!」
あたしは必死に帰ってきたことを伝えようと律先輩の肩と揺らしながら言う。
「落ち着け!とりあえず!」
あたしは手を止められて一旦落ち着く。
「で?あいつがどうしたわけ」
「帰ってきたんです!今!文化祭にもきてて」
「は…?」
「だから帰ってきてるんです!!」
「なんで今更…」
あたしが思っていた顔とは違い、あまり嬉しくなさそうな反応をする律先輩。
あたしはすこし気になったが、でもあえて聞くことはなくゴーストハウスまでの経緯と、ゴーストハウスに来ているはずということを律先輩に伝えた。
「はぁ…とりあえずじゃあ出てみるか」
「はい!!」
あたしと律先輩はそのままゴーストハウスの出口へと向かった。