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溶かされてみる?
第11章 嵐の予感
パサッ…
やっと出口までつき、出口の幕を開けると廊下に出てきた。
はあ…道のり長かった…
そう思ったのも束の間…
「恋ちゃーん!やっと出てきた!!」
「うわっ!!」
いつのまにか出てきた胡乃さんに、あたしは抱きしめながら心配したんだから〜!と頬ずりされる。
「おいやめろそこのばばあ」
その光景を見ていた律先輩は胡乃さんはあたしから引き剥がす。
「ばばあとは何よ!律!あんたをそんな風に育てた覚えはないわ!」
「俺はまずお前に育ててもらった覚えはない」
「きゃー!いつのまにかそんな屁理屈まで言えるようになって!」
そんなこんなで律先輩と胡乃さんは言い合いを始める。
「あ…あの落ち着いて2人と「大体なんでここにお前がいんだよ」
「誠司さんから今日文化祭って聞いて、最後だし行こうと思ったの!」
「呼んでねえ」
「大体律が教えてくれたらその前に帰ってたのに!」
「や、だから落ち着い「誰が教えるかよお前に」
「あんたねえええ!」
「今更んな柄じゃねーことすんな」
「2人とも、落ち「律!!あんたいい加減に」
「落ち着けっていってるでしょおおおおおおおお!!!!」
「「!!!…」」
目の前で喧嘩し始める律先輩と胡乃さんに、あたしは我慢の限界で大声で止める。
「とりあえず!ゆっくり別の場所で話しましょ!ね?」
2人はまだ喧嘩しそうな勢いだったが、あたしはとりあえずなだめて中庭に連れていった。