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溶かされてみる?
第11章 嵐の予感

連れてきたものの…
この状態…あたしどうすればいいんだろ…

相変わらず2人の間には素晴らしく微妙〜な空気が渦巻いている。

「あ…あの!まずなんか食べましょうか!」
「別にいい」「そんな気分じゃないわ…」

…あぁあたし墓穴掘った…
さらになんか淀んだ空気に…

「えっと〜どっか見て回ります…?」
ほらまだ時間いっぱいあるし!とあたしは身振り手振り交えながら2人に笑顔で提案する。

「恋ならいいけど、こいつと回るのはやだ」
「こいつってあんたさっきから!「ああああ!ストップストップ!」
また喧嘩になりそうな2人を急いで止める。

「まあせっかく胡乃さんも帰ってきたんだし!ね?律先輩?」
「帰ってきてくれなんて頼んでもねーし、きてほしいなんて思ってない。」
律先輩は不機嫌そうにそう言う。
「でもでも!久々胡乃さん帰ってきたんだか「だから帰ってきてほしいなんて頼んでねぇつってんだろ!」
律先輩は苛立った様子であたしに怒鳴る。

「…悪い。でも、俺はそいつの顔も見たくない。」
驚いたあたしに謝って、律先輩はそう言い残して校舎に戻っていった。

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