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溶かされてみる?
第13章 一難去ってまた一難

「ぷ…」
いきなり皐君は女子達の前で笑い出した。

「は」
「なに、いきなり…」
周りの女子はざわざわと文句を言いだす。

「悪いけどさ…あんたらみたいな性悪女相手にするほど、俺飢えてねーから」

「な!!!」
「俺はじめっからちゃんと言ってたよね〜、一回きり〜って」
皐君はあえて怒る女の人たちに近づいて挑発するような言い方をする。

あの噂は本当だったんだ。

「あんたがそもそも!あたしらをたぶらかして!」
「たぶらかす?人聞き悪いなぁ〜」
そう呟きながら一番文句を言っている女の人のそばに皐君は寄り、耳元で何か囁くと
「さ…最低!!」

パシッ!!!

「った…」
女の人は皐君に平手打ちをした後教室を出て行き、他の女子達もそれに続いて出ていった。

皐君…

あたしは今更ながら教室に入ろうかどうか迷っていた。
今入るべき…?それとも…

「悪趣味」
「わ!!!!!」
いつのまにかあたしの後ろに皐君が立っていた。

「ご、ごごめん…」
「いや〜別にいいよ」
そう言いながらあたしの隣に皐君は腰掛ける。
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