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溶かされてみる?
第15章 大人の世界



「ちがう!そこステップっていったろ!」
「恋はもう少し彰にひっついて」
「彰はそこで恋をリードして!」
「ターン! 違う! もう少し肩の力を抜いて!」

……

「…よし、一旦休憩な」
「ぐはあ…」「ううう…」
夜ご飯が終わってからというもの、暁翔さんのスパルタなご指導のもとあたしと彰さんは必死に練習していた。

か、身体が言うこときかない…
テレビとかでダンスとか見たことあったけど、あんなに難しいものなの…!!?

みんな優雅にくるくる回ってるだけかと思ってたのに…
予想以上の難しさにすでにあたしの心を折れていた。

「ごめんな、恋。俺足引っ張ってて」
「それはあたしのセリフです! あたし何回彰さんの足踏んじゃったか…」
2人とも満身創痍だった。
「お互いもうちょっと肩の力抜け。 力みすぎて身体がガチガチなってるぞ」
暁翔さんは呆れつつもちゃんと教えてくれる。

「はーい…」「おう…」
「んじゃもう何回かするぞ」
暁翔さんのその合図のもと、あたしたちは休憩後また練習した。
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