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第15章 大人の世界

「ふぅ…疲れた」
「黎泱先輩！！」
少し疲れたような顔をして黎泱先輩があたし達のもとにきた。

「お疲れ黎泱」
「ありがとう」
律先輩が黎泱先輩に飲み物を渡す。

「恋ちゃん、すごい可愛いね」
「へ？ あ、ありがとうございます…」
黎泱先輩があたしの方を向いたかと思うといきなり褒めてくれた。

「恋ちゃん本当に可愛いよ！ ま、誰かさんの趣味がまるっきり出てるみたいで反吐が出そうだけど」
「おい皐、お前ここで殺されたいか」
「あーあっくんこわーい」
「本当に綺麗だぞ、恋」
「恋はいつも可愛いぞ！」
「あ、あ、ありがとうございます…」
みんないきなりそんな褒めないで恥ずかしいから…

あたしはその場にいるのが少しこそばゆくて、お手洗いに行って来ますと言ってその場を離れた。

その後どんなことが起きるかも知らずに…