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溶かされてみる?
第15章 大人の世界
はぁ…もうみんないきなりあんな不意打ちしてくるからな〜…
そんなことを思いながらあたしはお手洗いで、心を落ち着かせていた。
でも本当今日は夢見たいな日だなあ…
そろそろ戻ろうかなと思い、あたしは気持ちを入れ替えてお手洗いを出た。
にしても、この会場本当広いな…
廊下の装飾品や、展示物、置物などを見ながら歩いていると…
「本当気味が悪いわ…」
「汚い泥棒猫よほんと…」
パーティーに出席されている、明らかにお金持ちそうなおばさま方がこぞって何かを話している。
「誠司さんもあんな女に騙されて…」
「たくさんの縁談があったのに、全てお断りしたそうよ」
誠司さん…の話…??
あたしは少し歩みを遅くし、その話を聞いた。
「今日も自分のものって見せつけるかのように隣に歩いてらして…」
「星蘭さんでしたっけ?」
「子どももいるらしいわよ」
「誠司さんにはもっとお似合いの方がいたでしょうに…」
待って、星蘭ってお母さんの話?!
さっきから聞こえてたのは、お母さんの悪口ってこと??
なんて人たち…!!
「ちょっといじめてあげましょうよ」
「そうね身分をわきまえてもらいましょうか」