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溶かされてみる?
第15章 大人の世界

「いい歳こいた大人がなにしようとしてるんですか」
「!!」
あたしは我慢できずにその人達の輪に飛び込んだ。

「まあ、どちら様かは存じ上げませんが何のことでしょうか?」
「パーティーの出席者の方にしては、見たことがありませんわね」
「しらばっくれないでください」
なんなのこの人たち。
さっきまであんなに下衆な話してたくせに…
あたしの苛立ちはヒートアップしていた。

「誠司さんのこともお母さんのことも、悪く言うのやめてください。」
「お母さん…?」
「あなたあの泥棒猫の子どもなの?」
「あら、とんだネズミがその辺を這いずり回っていたことね」
「な…!!」
こいつらほんと性根が腐ってやがる…

「あぁ、思い出しましたわ。いつもの黎泱さん達の中になぜか1匹おかしいのが紛れ込んでると思ったらあなたでしたの」
「嫌ですわ…母親に似て、男をたぶらかすのが上手いのかしらね」
「なんてことを…!」
本当にこいつら同じ人間なのかってぐらい汚い!

「黎泱さん達も騙されているのよきっと」
「あらあら、ちょっと若いからみんなやっぱりころっといっちゃうのかしら」
「誠司さんとなんら変わらないわね」
「みんなのこと悪く言わないでください!」
こっちが黙って聞いてれば、しゃーしゃーと文句言い放題言いやがって!!
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