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溶かされてみる?
第15章 大人の世界
「まあ、よく喚くネズミね」
「どうせそのドレスとかも貢がせたんでしょう?」
「なんでそんな汚いことしか言えないんですか」
「汚い…?お黙り小娘。」
おば様達も気分が悪くなったのかあたしを取り囲むようにして威圧する。
「あなた達のような身分の者があたくし達に話しかけることが本当はないと言うのに」
「それはそれはたいそうなご身分なのかもしれませんが、あなた達がそんなんなんじゃ、名前負けならぬ身分負けですね」
「なんですって!!」
おばさま達はあたしの言葉を聞いて次々に癇癪を上げ出す。
「あなた達がそんなに踏ん反り返っていられるのも下の身分のおかげですよ」
「ほんっとに煩わしい小娘ね」
「母親そっくり」
「それは良かったです。あなた達のような薄汚い人たちに似てなくて」
あたしは笑顔で嫌味を連発する。
こいつらほんと自分たちのこと神さまとでも思っているのか…?
「減らず口を…」
「いい加減になさい!!」
流石に腹を立てたおばさまがあたしを叩こうと手を振り上げた。
叩かれる…!!
あたしはとっさに目を瞑った。
…
あれ…痛くない…??
いつまでたっても来ない痛みに疑問を感じていた瞬間
「そこまでにしたら?おばさん」
あたしの頭上で彼の声がした。