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溶かされてみる?
第17章 招かれざる男
「た、だいまぁ…」
学校で一日中固い話ばかりを話され、いつも以上に疲れたあたしの声は弱々しかった。
「おかえりなさい、恋」
とそこにちょうど噂にでた遠哉さん登場。
「あ!とおくん!」
「どうされましたか?」
「今日とおくんの知り合いの人に会ったの!」
「知り合い…??」
「もーいっつもあたしがドラマ見てるやつの言ってくれたらよかったのに…!!びっくりしたんだから!」
あたしは素直にとおくんに少しいじけながら言う。
「ドラマって…まさか環鹿にあったんですか…?」
思った以上に険しい表情をしたとおくんにあたしは疑問を浮かべる。
「う、うん…就職説明会にきてて…
ってあれ、あんまり仲良くないの…?」
これまさかのあたし墓穴掘った感じ??
2人とも黙り、きまづい空気が流れる中、先に沈黙を破ったのは遠哉さんだった。
「できるだけ環鹿には近づかないように」
「え?」
沈黙の後、遠哉さんから放たれた言葉は意外なものだった。
「いいですね?」
「は…はい…」
日頃よりもすごく厳しい表情で言ってくる遠哉さんに、あたしは圧倒され頷くしかなかった。