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第17章 招かれざる男

「そういえば吾妻よく許したね、僕と会うこと」
あたしを拘束しながら環鹿さんは不思議そうにあたしをみる。

とおくん、こうなるかもって思ってて、もしかしてあたしに会うなっていって…

今更言葉の意味に気付き始めたあたしは、熱に反抗しながら下唇を噛む。

「その顔。まさか吾妻に僕にあうなとか言われてた感じかな」
「…言われました」
「馬鹿だねあんたも。素直についてきたせいで」
あたしのことを見下しながらも環鹿さんはあたしの服を剥ぎ取っていく。

「いっや！！」
少しでも触れられると感じてしまう今の自分の身体に嫌悪感を抱きながらあたしは抵抗する。
「そう抵抗するとより一層男ってそそられるんだよ」
「…ッ！！」
「まあ…今に抵抗する力なんか忘れて、快楽に忠実になる身体にしてあげるから」
環鹿さんがあたしの胸に触れようとしたその時…

「…じゃあその前に私が汚らわしい男を始末しなければなりませんね」
「あ、吾妻…！」
「とおくん…」
涙であふれたあたしの瞳の先に、うっすらと駆けつけてきた遠哉さんの姿が見えた。