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溶かされてみる?
第17章 招かれざる男
家に行くことは少なかったが、何回かシェアハウスをしているという家に行った時、その住人の何人かとは会った。
みんな個性強そうな奴だなとは思っていた。
部屋に行くと写真が飾られていて、その中には面白いことに女の子がいた。
遠哉に聞いた時、遠哉は大事な女の子だと言っていてその時に直感で思った。
こいつの弱点はそれだと。
俺はあいつにも少しの弱点があると思い、優越感に浸れた。
けど、そんな優越感もすぐに壊されて行く。
「遥。司法試験受かったんだ」
弁護士になりたいと言っていた遠哉は楽々と司法試験をクリアし、見事夢を叶えていた。
俺は実はその時同じスタートラインには立てなくて、見事に落ちていた。
「おめでとう、遠哉」
「遥は?どうだった?」
「僕はダメだったよ」
「…ごめん。遥、すごい失礼なことを」
「気にすんな!まぁ慰めになんかご飯にでも連れて行ってよ」
遠哉は承諾をしたが、その後も本当に申し訳ないと俺に謝っていた。