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溶かされてみる?
第18章 フクザツな乙女心
「…え?…」
ゆっくりと顔を上げるとなぜかみんな固まっていて、
少し照れながらあたしを見ていた。
「お前…」
「恋ちゃん」
律先輩と黎泱先輩があたしの名前を呼び、
「…可愛すぎますよ、恋」
「へ…?わっ!!」
遠哉さんがそう言ってあたしを抱きしめた。
「嫉妬とか…」
「そんな嫉妬ならいくらでもさせてあげたいな〜」
暁翔さんと皐君が少しニヤニヤしながらあたしに言う。
…どういうこと??
「要するに、恋のその気持ちが俺らは嬉しかったってこと」
彰さんがあたしの頭を撫でながら言う。
「え、でも…え、あたし」
…普通に考えてあたし、相当重い女じゃんこんなの。
なんでみんな…
「好きな女の子から嫉妬されるなんて、逆に嬉しいんだよ」
「まぁ、恋だからな」
そう言って黎泱先輩と暁翔さんはあたしを見つめる。
そういうものなの…??
逆にそう言われると、
なんだかより一層さっきより恥ずかしくなってきた…
彰さんと同じように
さっきからぐちぐち考えてた自分が恥ずかしくなったのも、
みんなに洗いざらい今の気持ちを話したことも、
極め付けには、みんなの気持ちを聞いてさらに恥ずかしくなってきた。
どうしよう…あたし…
この状況…恥ずかしすぎて逃げ出したい…っ