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第20章 デートという名の争奪戦？

この声って…

ガチャ…

「やっぱり！皐ちゃん！」
「おはよ！恋ちゃん〜」
扉を開けた先には
笑顔で手を振っている皐ちゃんがいた。

「どうかしたの？？」
「ステキなお姫様をもっとステキにしてあげようかな〜と思ってきてみたってとこかな〜」

…ちょっと意味がよく理解できない。
相変わらず天使のスマイルを振りまいているが、
皐ちゃんのどっかしらから小悪魔のしっぽが出ているように思う。

「あ、あと髪の毛だけだから！大丈夫だよ！」
ーふとした直感。皐ちゃんは何かを企んでいる気がする。
そう思いあたしは咄嗟に遠慮した…

「まあまあ〜そう言わずに〜ね？」
「わ！ちょ、皐ちゃん！」
…が、虚しくそのままドレッサーの前に強引に連れていかれた。