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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?
「遅かったな」
「あ、あっくん…」
下に降りた先には暁翔さんがいた。
「…お前」
「な、なに…わっ!…」
あたしの顔を見た途端、暁翔さんは近づいてきてあたしを抱き寄せた。
「ああああっくん?!」
「可愛い」
耳元で艶のある声でそう囁かれたら
落ちない女なんていないのではないだろうか…
「い、いいきなりなに言って!!」
しかしあたしはそれ以上に抱きしめられていることが、恥ずかしくて仕方がない。
皐ちゃんといい、あっくんといい…
昨日の今日だよ?!みんな距離感考えてよ〜!!!
あたしはすでにキャパオーバー。
こんなんで今日やっていけるのだろうか…
「恋」
「ん?どうしたの…?」
あたしの首筋に顔を埋めていた暁翔さんは
顔を起こし、あたしを見つめながら名前を呼ぶ。
「…好きだ」
チュ…
軽く頬に触れるだけのキスをあたしに落として、
みんな待ってるから早く部屋こいよと言って、暁翔さんは部屋に行った。
…なんという破壊力。
頬をそっと触り、そのことを思い出すと
あたしは自分の顔がみるみる赤くなっていくのを感じた。
「2人とも…不意打ちすぎるよ」
まだテーマパークにも行っていないというのに
あたしの胸はドキドキが止まらなかった。