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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?

…う…わぁ…

驚きすぎて声も出ないって
まさにこういうこと…

目の前に広がるアトラクションの数々。
アトラクションだけかと思いきや、
ショッピングモールも広がるこの場所。

そう、あたしは今テーマパークの中の一つのエリアである
amusement park area にいます。

あの後、部屋に入ってみんなと合流して…
そのままこの場所に直行って流れになって…

やばい。あれも乗りたいこれも乗りたい…!!
目の前に広がる数々のアトラクションを見るたびに
あたしの目が輝いていく。

「たっのしみ〜!!」
さっきまで色々考えていたことが全て吹っ飛んで、
今はこの幸せな時間を存分に楽しみたーい!!

「ねえ、みんなどれ乗…る…って…え?」
みんなよりはしゃぎすぎていて、
前にいたあたしはみんなの方を振り返ると
それぞれがなぜか睨み合っているのか、
あえて喧嘩を売っているのか、挑発しているのか…
火花が散りあっていて…

「え…ぇっと…」
何?!どういう状況?!意味がわからないんだけど…

「1番もーらい〜、恋ちゃんほら行くよ」
「きゃ…!れ、れおくん!!」
黎泱先輩がいち早くあたしのもとに駆けつけ、
そのままお姫様抱っこしてどこかに走っていく。

「おい黎泱!!」
「まて!」
みんなの声が後ろからちらほら聞こえてきたが、
黎泱先輩は構わず走り去っていく。

「れ…れおくんってば!!」
あたしは状況を理解できず、黎泱先輩の方に顔を向けそう叫ぶ。
「うんうん、可愛い可愛い」
「!! そんなことない…!じゃなくて!!」
相変わらず、れおくんのこの独特の空気感って巻き込まれる…!!
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