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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?
「下ろして〜!!!」
「うん、後でね〜」
あたしの抵抗も虚しくかわされ、
あたしはれおくんの思うままに運ばれた。
……
ここ…どこだろう…
走っていたれおくんもいつしか歩いていて、
さっきいた場所とは少し違って、可愛い建物やアトラクションが立ち並ぶところへやってきた。
「この辺でいいかな〜」
と言いながらあたしをゆっくり下ろす。
「ここって…」
「よーし、恋ちゃん!ここでしっかりイチャイチャしようね」
満面の笑みでれおくんはあたしにそう言う。
…この人は一体なにを考えているんだろう。
「ええっと…れおくん??」
「まずは…あのコーヒーカップからね!」
「あ、ちょっと…!!れおくんってば…!」
れおくんに優しく手を引かれながら
あたしはクルクルと回るコーヒーカップへと向かって行った。
「か、か、可愛い!!」
侮れない。コーヒーカップが可愛すぎて…
いろんな柄のコーヒーカップが立ち並び、どのコーヒーカップに乗ろうか悩む…
「恋ちゃん、こっちこっち」
あたしを呼ぶ声の方をみると
可愛いコーヒーカップの中に
すでに座っているれおくんがあたしを手招いていた。
「ぷ…っ…」
さすが、王子…
コーヒーカップの中にいても、
そのイケメンさと輝きは変わらない。
むしろ可愛いコーヒーカップが、
れおくんのかっこよさをより引き立てているようにも思う。