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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?

「な、ななに?れおくん」
あたしはれおくんに咄嗟に聞いた。

そんなに真正面から見つめられると心臓がもたない!!
思わずその視線から逃げようと顔を背けたその時ー

「ひゃ…!ん…ンぁ…」
れおくんの手があたしの逸らした顔を捉え、
あたしの顔をれおくんの顔の方に向けさせた瞬間
優しいキスの雨が降る。

「ん…」
「ぁ…ふぁっ…ン…」
あたしの口内をれおくんの舌が這うように犯し、
その巧みな舌使いにあたしは捕まっていた。

「…ふっ…ほんとだね、美味しい」
あたしの口内を味わい尽くしたと言わんばかりの
満足した顔で、れおくんはあたしにそういった。

「んぅ…は…ぁ…」
舌が絡み合い、歯をなぞられ、うなじを手で触られ
あたしの神経は、そのれおくんの与えられる刺激に敏感になっていた。

「あっま…恋ちゃん甘すぎ」
「ぁ…あっ…」
最後に啄ばむようなキスを受け、
離れたれおくんは唇に親指を沿わせながら
艶かしい笑みであたしに微笑む。

「あれ、恋ちゃんとけちゃった…?」
未だ、れおくんから与えられた熱に侵されていたあたしは
惚けた顔でれおくんを見つめていた。

「俺はチュロスよりも恋が食べたい」
そういったれおくんは
いつもみたいな独特のあの緩い雰囲気もなく
あたしのことを恋ちゃんとも呼ばず、恋と呼び
真剣な声でそういった。

「…っ」
そんなこと言われたら…

「あーーーーーーー!!!!!!!」

「「?!!!!!」」
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