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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?

「わぁ〜!!!!!」

テーマパーク内にある、タワーに登り…
あたしたちは今そのタワーの最上階から、パーク内を展望している。

「すごいよ!じょー兄!!アトラクションが!すっごいキラキラ光って!!」

徐々に日が落ちて行くに連れて、ライトアップされて行くアトラクション達。
まだ真っ暗ではないが、とてもその光景は綺麗だった。

「そうやってはしゃいでる恋が一番綺麗だよ」


何という爆弾。
じょー兄って普通ならクサいなぁ〜なんておもう言葉も
さらっといっちゃうから、すごい爽やかに聞こえるんだよね…

そんなじょー兄からの急な爆弾にあたしは
「それ褒めてるの〜??」
なんて可愛くない返事をしてしまった。

「恋、こっち向いて」
「ん?…んっ…」
「コロコロ表情変える恋はすごく可愛いし、見ていてすごく幸せになるし、ほんとに大好きだ」

振り向いた途端、彰さんの唇があたしの唇と合わさった。

かするようなキスだった。
でもそんな短いキスとは思えないほど、
彰さんの唇と触れた部分が熱を帯びていて、
今にも溶け出しそうだった。

その上、そんな情熱的なセリフを言われてしまったら

…あたしを殺す気だろうか。

すでにドクンドクンとあたしの鼓動は早まっていて
彰さんを直視できないほど、あたしはドキドキしていた。

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