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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?
口は悪いけど、やっぱ子どもなんだなぁ〜
手を繋ぐとすごく嬉しそうな感じなのが
すごく伝わってくる。
探すなら探すで彰さんに伝えとかなきゃ!!
あたしは彰さんに、一連の流れをメールで送った。
「よし!じゃあお母さんと行ったとこから回ってみよう」
「最後に行ったのタワーの下の公園」
「あの広いとこか…もう暗くなっちゃうから急ごっか!」
…
あたしたちはタワーの下に降りて、公園を探し歩いた。
「…どう?いっくん、お母さんいる??」
「いない」
歩き疲れたいっくんをおんぶしながら
必死に探すけど全くお母さんらしき人が見当たらない。
「どこいったのかな…」
「恋」
「ん、何?いっくん?」
「…お腹すいた」
探し歩き始めてすでに2時間は経過しており、
もう時刻は19時半…
あたしもお腹すいたな…
「どこか入って何かご飯食べよっか」
「ハンバーグ食べたい」
「いいねぇ〜お姉ちゃんもお腹すいたからハンバーグにしよう」
…
ーいらっしゃいませ〜
店に入って窓辺の席に着き、注文をしたあたしたちは
2人して窓から見える外のライトアップを見ていた。
「あの観覧車、すごい綺麗だね〜」
「お子様なんだな、恋」
「あ、ほんとに綺麗だよ??」
「あれの方が綺麗」
「どれどれ〜??」
…なんか不思議な出会い方したけど
子どもってやっぱり可愛いなぁ〜…
早くお母さんが見つかれば
もっといっくんも安心するんだろうけど…
ーお待たせしました〜
ジュージュ〜と、食欲をそそらせる鉄板の音がして
あたしたちは頼んだハンバーグに目を輝かせた。
「美味しそう〜、いただきまーす!!」
「いただきます」
ん〜おいしい〜!!!
すっごい美味しい〜!!