この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?
「おい、郁。母さんもう迎え来るって」
「う、うん…」
お母さんたちには暁翔さんが既に連絡をしてくれていた。
返事をしたいっくんは、顔は真っ赤のままだがだいぶ泣き止んだ。
「よし、しっかり泣いたからスッキリしたね!」
「恋、ありがとう」
「いいんだよ!!」
いっくんはあたしに微笑む。
「…郁!!暁翔!!」
少し向こうから、2人の名前を呼ぶ女の人が見えた。
あたし今思ったけど…
そういえば、暁翔さんのお母さん見るの初めて…
徐々に近づくお母さんの姿にドキドキするあたし。
「わぁ…」
暗闇から街灯の光に照らされ、現れた女性は
まさに絵画に出てきそうな、美しい女性だった。