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第21章 流れていく時間

「で…で、できた…」

恋に教えてもらったステンドグラスクッキー。
それに何回も失敗しちゃったけど、
やっとの事で成功した、フォンダンショコラ。

「融那がんばったね！！」

何度も何度も失敗するうちを、励ましながら教えてくれた恋。

「恋…本当にあ「お礼はいーの！」
「それよりも…もうそろそろ部活終わる時間だよ？」
ー巽君に渡しておいで。
「そうだね…うん！行ってくる！！」

恋は笑って送り出してくれて、
うちはその笑顔を糧に、巽くんの元へと走り出した。