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溶かされてみる?
第5章 夜の誘惑
律side

中々目覚まさねえな…
寝ている恋をみて、そう思っていた矢先

「ん…」
と恋の声がし、俺は恋の近くにいった。

始めは完全に起きていなかったみたいだが、状況を説明するうちにいつもの恋に意識は戻ったみたいだ。

深々と謝りながらお礼をさせてくださいという恋。

お礼もなにも俺が勝手にやったことだしな…と思いながら俺はそれを断る。

恋はまだ少し顔が赤く熱かったのか、首の周りにあった髪を後ろに払った。

ん?あれ…
恋の首元には付けられて間もないくらいのはっきりと紅いキスマークがあった。

恋って今彼氏いるのか?
と心で思っていたことがどうやら俺は口に出ていたようで、恋が不意をつかれたように驚きながらいないと答える。

っつーことは…まさかと思うけどこいつ…
セフレかなんかいんのか?

何故か気持ちがざわざわした俺は首元のキスマークのことを聞くと、予想以上に声が強張っていたようで恋の表情が少し暗くなった。

なに俺は言ってんだか。

だが恋の反応は思っていたものとは違い、急いでベットの近くにあった鏡を見て、キスマークを確認した瞬間びっくりしながら何度も確認していた。

この反応を見ると多分恋自身は知らなかったみてーだな。
俺はさっき考えたことは違うとほっとする反面、
つーことはこの家の誰かが手出したってことか?
とまたさらに心のざわざわは増した。

俺まさか嫉妬してんのか?
自分のその気持ちへの整理のつけかたがわからず、俺に向かって何かを言っている恋を無視して、おもむろに恋を壁へと追いやった。

驚く恋に俺は強引にキスした。
甘い声を出す恋。
俺は恋の全てを喰らいつくす勢いでキスの雨を降らす。

恋がうっとりとした目になってきた時、俺はキスをやめた。
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