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第6章 嫉妬

融那怒ってるだろうな…
そんなことを思いながら、あたしは力なく床に寝そべった。

そもそも融那の言う通り、あんな話についていくんじゃなかった。
あんなのただのリンチじゃん、くっそ！

ごめんね、融那…

なんだかそんなことを思っているうちに、だんだん瞼が霞んできた。

この2日間、ほんと怒涛の日々だよほんと…
あたしなんかしたっけ…何もしてないのにあんまりだよ…

一度溢れ出した涙は止まらない。

「うっく…ひっ…く…いっ…」
あたしずっとこのままなのかな…
誰か…助けて…

そんなあたしの願いは悲しくも実らず、時間が経つにつれだんだん寒くなる倉庫の中で1人凍えていた。

……

「さっむい…」

もうどれくらい時間が経っただろうか。
だんだん寒すぎて手足の感覚が無くなってきた。

先輩達怒ってるかなあ…
そういえば昨日遠哉さんに明日食事当番って言われてたような…

はあ…本当にごめんなさい…

目から流れる涙すらもだんだん枯れて、考えることにも身体的にも疲れたあたしは、そのままゆっくり目を閉じようとした…

ドンドンドンドン！！！

…え…？？
閉じかけた目を開けあたしは驚いた。
いきなり静かだった倉庫に険しく荒っぽい音がなる。

誰…？？
「そこに誰かいるか！恋！いるか！」

この声って…