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溶かされてみる?
第6章 嫉妬
「お前たち…なにやってんだこんな時間まで」
そういうと話し合いに必死だった女の子達は、俺の姿を見た瞬間ビックリしていた。

「祈織先生!恋が!恋がいないの!」
双葉は俺に向かってすごい剣幕で叫ぶように言う。

あいつがいない?どういうことだ??

他の4人の女の子達を見ると、ばつが悪そうに顔を見合わせながら俯いている。

「とりあえず、双葉は落ち着け。んで説明しろ。」

話を聞いて、ようやく全てが繋がった。
朝、保健室に来ていたグループはどうやら黎泱のファンクラブでもあるらしく、恋は最近目をつけられていた。
そして、今日一緒に登校して来たことにより、ファンクラブの逆鱗に触れ、呼び出しをくらったまま、姿を消した。

ってことは朝あいつらが言ってたのは恋のことだったのか!
あのとき気づいてやればよかったと思い、悔やむ。

「あ、あの…先生その…」
4人の女の子達が口々にボソボソと何かを言い出す。

「とりあえずお前らがしたことは最低で最悪だ」
残念ながら大人な対応をしてやりたいが、俺にも今そんな余裕ってもんはないんでね。
そう告げると女の子達は居心地が悪くなったのか、颯爽と帰っていった。

そういえばさっき双葉が倉庫っていってたよな…
「あ、待ちなさい!あんた達!!」
双葉が女の子達を追いかけようとする。
「双葉!今はほっとけ。後、あいつら倉庫っていってたんだよな?」
そう聞くと双葉は下唇を強く噛み締めながら追いかけるのをやめ、俺の方を振り向いて、首を上下に振り頷いた。

「後は俺が探すから、お前はもうこんな時間なんだから帰れ、親御さん心配するぞ」
俺は今にも泣きそうな双葉に向かってそういった。

「でも…、あたしがちゃんととめられなかったせいで…!」
双葉には双葉の理由があるようだ。

「ちゃんと見つけ次第連絡するから。」
俺はさっきよりも強い口調で双葉に言った。
双葉は悔しそうな顔をしながら、すみません、お願いしますと深々と頭を下げ、帰路である校門の方へ向かっていく。

「双葉」
「…はい?」
なぜ急に呼び止められたか、わからないような顔で俺を見る。
「恋のために、ありがとう」
本来これは俺の言う言葉じゃないのかもしれないが
素直に双葉に対してそう思い、その言葉を告げた。

「…! 先生、恋お願いします」
さっきとは違う笑顔で双葉は帰っていった。
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