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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第13章 真夜中の逢瀬
「聖夜っ」

「……」

レッスンを終えてシャワー室から出ると舞花が待ち構えていた──

「なに?」

すげー疲れてるけど?

くだらない用だったらめちゃ腹立つけど?

そしてなるべくなら二人きりってシチュ避けたいけどっ?

言いたいことはいっぱいある──

俺は濡れた髪を拭きながらもう一度言った。

「なんの用?」

「ちょっと稽古付き合って貰おうかと思って…」


舞花なりに俺に避けられてるのは薄々気付いていたらしい…

弱ったな…

仕事の話を出されたら断れない…

「いいよ」

そう返事するしかなかった。
役での絡みが多い分、舞花は仕事上の大事なパートナーになる。

おまけ、演技の技術面でも実力を見て足りない部分は俺がカバーしなきゃならないし…

「じゃ家で──…」

「髪乾かすから事務所で待ってて。台詞合わせなら事務所でできるから」


ホッとした様子を見せた舞花にそれだけ告げた。

家に?──

冗談じゃない…


舞花はちょっと気を付けないと危険だ…


プロではなく半分素人。

安易な行動に乗るとマスコミに足元を掬われて共倒れする──


ドライヤーで風を送れば役作りの為に黒く染めたばかりの髪から薬の匂いが微かに漂う。

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