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Laziness と Hard working
第7章 Laziness
「何? 借りって」
『何となく⋯
最悪、電話でも良いんだ
でも今は休みだから
遊びに行くのもありかと⋯』
「それなら日本旅行も良いんじゃないの?」
『何処に行ったら良いかわからない』
「食べたい物とか
誰かに旅行した話を聞いて
行きたいと思ったりしないのかな?」
『⋯ん? 有るけど
聞いちゃったら楽しみ半分でしょう
だったら無理に行かなくても』
「温泉は?」
『えっ〜!
それは麗子ちゃんが
日本に帰ってきたら一緒に行きたい』
麗子ちゃんはとんでもなくお酒が強い
が、この日は珍しく酔っていた
『気になる? 彼氏くん?』
「もう別れるつもりだよ」
『高泉さんは?』
「あの人は仕事仲間で
そんな感情ないなぁ
何か違うんだよ 杏に紹介したけど
あの事件の事に興味があって
死なずに帰ってきた理由を
知りたかっただけみたいだから」
『そうなんだ』
「杏のインスピレーションに興味があるんだよ」
『あの事件の事はあんまりね
楽しくなかったからねぇ(T_T)』
「だね」
『できるなら話したくないよ』
「確かに」
私達は人には話したくない理由がある
ふたりだけの秘密
でも旅行は好きなのね
『また一緒に旅行行きたいね』
「そうだね
高泉さんは放置かな?
杏 ノリで付き合っちゃわないかと
思っていたんだけど
そうしたら
杏の話を聞けたりするんじゃないかと
勝手に思っていたんだ」
『わはは
それは間違えてる気がする
ところで
明日、チケット聞きに行きたい
最短で帰れるチケットがあったら
帰るつもりだよ』
「了解!」
朝方まで話し
久々に笑った麗子ちゃんを
見て安心した