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Laziness と Hard working
第27章 束の間
「いつもの事だから
叔父さんも叔母さんに
してあげて
喜ぶはずだよ
夫婦円満の秘訣」
〖うちは仲が良いんだぞ
お前たちに負けないくらいな〗
奥様は綺麗な方ですものね
いつも和服なんですか?
〖杏ちゃんは凄いよ
和服が好きなんだ
大体着てる〗
そこに惚れたんですね(笑)
髪を上げたうなじと
長い首
色白で美しい
八雲さんの一目惚れ
「えっ?
一目惚れなの?
確かに美しいよ
叔母さんの和服姿は」
ねっ?
直接お会いしたことがないけど
綺麗だと思います
〖私のことは良いよ
これからのお前たちの事なんだよ〗
ふぅ
『美味しかったぁ
ありがとう
雅貴さん』
まだあるよ
杏仁豆腐は杏が好きだから
沢山作ったんだから
他にも食べる?
『もういいかな
んと
カフェ・オ・レ飲む事に』
カフェ・オ・レ?
珍しいね
ウーロン茶かと思っていたけど
『カフェに行くなら
そう思っていたから
飲みたいの
ミルクあるよね?』
僕がするよ
せっかく綺麗にしているのに
汚すと悪いから
叔父さんは何を飲みたい?
大体の物はあるから
『温かいのが良い
そうだ
クッキーあったよね?
ナッツが入ったの』
あぁ冷凍庫に
一緒に出すね(笑)
今日は杏にしては
珍しい物ばかりだな
まだお腹が満たされてないんだね?
『そうかぁ
物足りないんだ(笑)』
〖もう少しゆっくり出来るよ
何か食べたら?
義兄さんの前で
ぐ〜ぅ〜!って
鳴っても知らないよ(笑)〗
『うん
でもカフェ・オ・レとクッキーで
大丈夫だから
食べ過ぎちゃうと
眠くなるし』
眠くなる⁉
ありえないよ
父を前にしたら
さすがの杏でもね
『ふぅ〜ん
優しい人だと思うんだけど
家族には厳しいの?』
〖杏ちゃんは知らないから
厳しい方が先だよ
私にはそのイメージしかないなぁ〗
『きっとハグしてくれる
私は父が亡くなってから
年上の男性が
気になって
ハグしてくれないかなぁ
と良く思っていたんだ
父とハグしたかったのね
やっときづいた T^T
何にも父にしてない
嫌な事ばかり言っていたのに
父は
ずっと我慢して』
〖「泣かないで!
大丈夫だから!
きっとわかっているから」〗
‼ ‼
『仲良しだね(笑)』