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Laziness と Hard working
第28章 雅貴の父
改めて思う
父の事
厳しい人
そんな感じしかない
優しいと杏は言う
杏は何故そう思うのか?
なぜ
杏を呼んだのか?
父を前にしたら
まず
優しい
その言葉は無くなるはず
優しくしてほしい
子供の頃から何度も
思っていたんだ
愛してほしい
何度もそう思ったか
✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼
何をしても
いつも
男なんだから
そういう父
いつか持つ
家族の為に
会社で働く社員のために
それが父の口癖
お金だけじゃないんだ
そう言い
my familiar
そう言う父だった
子供の頃なんて
抱いてもらったこともない
社員の子を抱いて
頬にKissをしていた
僕にもして欲しかったんだ
お父さん
他人の子と同じ様に
僕も抱いて欲しかった
肩車とか
今はわかるよ
子供ができて
お父さんは
どう接していいか
わからなかったんだよね?
僕は子供が欲しいんだ
厳しいだけじゃない
抱き上げて
Kissをして
一緒に泣いたり
笑ったり
そんな父親に僕はなりたいんだよ
お父さんは知らないでしょ?
✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼
雅貴が生まれて
自分が父親になるなんて
考えてもみなくて
嬉しかったんだ
でも触れたら壊れそうな
我が子
雅貴
社員の子を抱いて
壊れないか確かめていたんだ
雅貴はそれを見て
憎しみの目で私を見たね
その時は気づかなかった
私は
お前に憎まれていると
そう思ってしまった
君が生まれて
何より嬉しかったと
なぜ伝えられなかったんだろう
君を愛している
そう伝えたかったはずなのに
なぜ躊躇ったのだろう
我が子なのに
とても小さかった君
愛おしかったんだ
壊れないか心配しすぎて
君に触れられなかった
だんだん君は
僕を避けて
憎み
気づいた時には
義弟を慕い
後を追いかけ
私には目もくれなくなった
義弟への
妬みと重なり
君を叱る事しかできなかった
いちども抱いてやる事は
なかった
私は君の愛し方を
間違えたんだよ
壊すほど
愛していたら
こんなに気持ちが
離れたりしなかったんだ
でも君はであったんだね
愛おしいと思える
大切な女性に
私が果たせなかった
子供を愛する事
君は
きっと誰よりも愛し
抱きしめ
Kissをして
共に歩んで行くのだろう