パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 杏ちゃん　実家に帰る

オレも杏ちゃんの
身体が心配だよ


『毎回こんなだと
私が壊れちゃうかなぁ

まだ痺れてる
ひとりじゃ起きられない（笑）』

杏ちゃん
落ち着いたら
ご飯食べに行こう

ん？
寝てるの

坪倉さんが言っていたな
お風呂に入れてるって

起きないなら入れてみる？
ここは
狭いなぁ
ふたりで入るのは無理だな

坪倉さんか
敵わないよなぁ

オレ何考えているんだろう

杏ちゃんの
幸せって何なんだろう

全てを受け止めて
オレとした事も
戻ってきてくれるなら

オレなら言えないよ
坪倉さんにも何かあると
チーフは言っていた

だから
杏ちゃんが必要なんだろうか？
だから
杏ちゃんは一緒に居るのだろうか？

でも
今は無理と
オレも無理だけど

身体だけ？
それも無理だけど

彼女とは別れられない
杏ちゃんも諦めたくない

オレとてつもなく嫌な奴だ

杏ちゃん
いつから目で追っていたかな？
北海道だろうか？
目が話せないんだよ
危なかっしくて

愛おしい
さっき思わず出た言葉

ヤバイよ
杏ちゃんはどうしたいのかな？
丸投げしてしまうか？

杏ちゃんが駄目って言うなら
諦めよう
誰と何をしようと
保護対象なのだから

あってはならない事なんだ

ん？
スマホが成ってる

オレのだな

はい
今城

亜麻屋か
どうした？

麗子ちゃん？
美須々さんに何かあったのか？

襲われた？
何処で？

あぁ帰る途中で
買いたい物があるからと
手伝わされている

戻ろうか？

麗子さんは大丈夫なのか？
あぁ気をつけて

藤井さんは
心配するだろうな

聞いておくよ
できればこちらはこちらで
帰りたいけどな

あぁ
藤井さんも危ないし

わかった

また後で連絡する

ピッ

起こすか

杏ちゃん
起きて
大変だよ
麗子さんが

ガバッと
起きて
『麗子ちゃん
事件と関係ない

けど怪我しちゃったのね
亜麻屋さんも？』

とブツブツ
『今城さん
亜麻屋さんは何て？』

命に別状はないって

『亜麻屋さんも怪我してるけど
大丈夫なの？

戻ろうか？

事件と関係ないから
戻りたいけど
今城さん？良いかな？』