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Laziness と Hard working
第29章 杏ちゃん 実家に帰る

杏ちゃん
戻りたくないって言ったら?

『あり得ない
麗子ちゃんは
私がいちばん大切に思う人なの

無視なんか出来ないから
海外ならまだしも
日本に居るのに
行かないとか無い!

今城さん
がっかりさせないで』

ごめんね
離れたくなかったんだ

『帰ります
麗子ちゃんに会わないと
心配でどうかなっちゃうよ

亜麻屋さんには何て話したの?』


買いたい物があるからと

『じゃあこのまま帰ろう
私は麗子ちゃんに
会わなくてはいけないの』

外に出たら
連絡するから

杏ちゃん
最後にKissして良い?

睨まれた
でも杏ちゃんから
軽いKissをしてくれた

駅に着き
戻るチケットを購入する

ひとことも話さない
心配なんだね?

オレ最低だ

ずっと見ていたのに
自分の欲で大切な事を忘れた

『電話してください
亜麻屋さんに
話せるなら私に変ってください
亜麻屋さんの方が重症なはず

貴方は自分の大切な仲間を
何とも思わないのですか?』

杏ちゃんがスマホを見て
電話をしはじめた

RURU RURU

あっ麗子ちゃん?
大丈夫なの?
うん
亜麻屋さんは?
うん
うん

これから戻るよ

だめ!
顔を見ないと心配だから

もうあんな思いしたくないから


涙がこぼれて
人目も気にせず泣いて
こういう所が好きなんだよな

間違えていた

杏ちゃんに貸してと
手を出す

麗子さん
お怪我の具合は?
良かった
亜麻屋はどんなですか?
そうですか

これからそちらに向かいます

では
のちほど
亜麻屋に向かってると
伝えてください

変わりますね

そうだよ
だから戻るの

じゃあ後でね


藤井さん
戻りましょう
間もなく来ます
急ぎましょう

『今城さん?
そうね
急ぎましょう』

杏は思った
良かったと

最初からそのつもりだったのだから
今更何を思うのか?

さぁ麗子ちゃんに会いに
行きましょう




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