この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Laziness と Hard working
第30章 嘘はつかないけど
見送りながら
さて雅貴と食事でもしようか
ルームサービスは頼んだろう
ピンポン
「杏?忘れ物?」
‼
お邪魔するよ
杏ちゃんは出かけたんだね?
一緒に食事でも
と
私の分の
ルームサービスは頼んだから
こちらに来るはず
出かける前に話しておく事があるから
食事しながら聞いてくれ
藤井の家の事
康綱の事
康綱の妻の事
だな
先ずは
藤井の家の事から
杏ちゃんは話さなかっただろう?
坪倉にも居たんだよ
巫女みたいな人達が
陰陽師みたいな
藤井の家は巫女の方だと思っている
息子の様子などお構い無し
と
話しを続ける
「待って」
雅貴
時間がないんだよ
杏ちゃんが何故ふたりにしたか
考えないのか?
杏ちゃんは
大切な人達が離れるのはよく無い事だと
私に話してくれた
雅貴さんとわだかまりが
早く無くなると良いと
私はお前との接し方を間違えて
修復する機会は
何度もあったはずなんだ
ただね
杏ちゃんを見ていて
全てを許すなんて
あんなふうに優しくなんて
誰でも出来ないと思う
雅貴もそうだと思う
私は杏ちゃんを見てきたから
間違えた事をお前に謝りたいと
素直に思うんだ
私が間違えていた
申し訳なかったな
頭を下げた父
初めて見た
誰かに頭を下げるなんて
これも杏が居たから?
貴方はこの父も
柔軟な人間にしてしまったんだね
凄い人だよ(笑)
「お父さん
杏が貴方と仲良くしてほしいと
そう望むなら僕は
貴方を受け入れないといけない
でも少し時間がほしいんだ
やっぱりまだ⋯」
雅貴!
許してくれるのか?
「今は杏のことが心配なだけだよ
とても緊張していた」
そうか
そうだな
話の続きを
康綱は
巫女にはなれないが
かなり力があったと思う
呪術とか?
まぁその頃は信じていなかったが
ある時
本領発揮した所をみたんだ
今の私があるのも康綱のおかげだ
??
康綱の妻の話は
またにするか?
そろそろ出かけないとだからな
車も準備できたか?
藤井家に行こうか?
坪倉親子として
それが杏ちゃんが望んだ事だ