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Laziness と Hard working
第31章 藤井家 の 人々
ただいまぁ
お母さん
居るかなぁ
“また帰ってきたの?
一体何が起こったの?”
『お兄ちゃんとお義姉さんは?』
“慧は仕事に行ったんじゃないかしら?
何かあるの?
杏!ちゃをんと話して”
『今日これから起こる事は
藤井家のこの先に関わる事なの
お母さん!
しっかり聞いて
私がお父さんの力を借りて
藤井が生業としてきた事をします』
“それは?
ダメよ杏!
連れて行かれてしまう”
『そうならない為の事を
お父さんの力を借りてするの』
“パパの力?
未だに力があるの?”
『だからちゃんと聞いて
そして私を信じて』
“杏の力はパパのお墨付きだった
だからその力が宿らない様に
パパは必死だった
16歳18歳20歳
そして25歳
私はパパが必死で守ろうとした事を
杏が自らやる事は駄目だと思うの”
『お母さん
これはきっとお父さんが
藤井の家を護る為に
私に最初で最後のこの事を
して欲しかったんだよ』
“パパとお話できるかな?”
『お母さん
目を閉じて私の手を握って
お父さんの声が聞こえるはずだよ』
“あぁパパ♡
そんな!
嘘でしょ?
杏のする事を
見守っていたら良いの?
うん分かりました
パパ愛してる♡♡♡”
『はぁ~
お母さんもお父さんも
私を通じてそれは無いでしょ
まぁ仕方が無いね』
“杏ありがとう
パパとお話ができた♡”
『やる事はわかったよね?
お母さんが要なんだから
後はお兄ちゃんを呼び戻して』
一体なんの話ですか?
お義母さんも杏さんも
大体何度も帰ってきて
何様ですか? 杏
『お義姉さん』
お義姉さん!
それしか言わない
名前があるんです
ちゃんと呼んでください
『お義姉さんの名前?
知りませんよ』
“私も知らないわ
慧も嫁としか言わないし”
ピンポ〜ン
『来た!(笑)』
“誰?”
『坪倉さんだよ(笑)
お兄ちゃんを呼び戻して
お母さん』
“わかったわ”
『お待ちしていました』
丁寧に頭を下げ
迎え入れた
「杏なの?
別人みたいだ」
そうだな
気迫が!
『少し準備がありますので
こちらでお待ちください
間もなく母が参ります』