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Laziness と Hard working
第12章 坪倉の苦悩
「ふぅ 思ったより早く帰れたな
商談もうまく行ったし
今日は何だか良い事ありそうだ」
“会社には明日、顔を出すかな
予定より早いし明後日にするか(笑)”
ジ〜ッ ⁉
あれは?
あそこに居るのは?
まさか⁉
杏ちゃん?
服装が違うか?
旅行に行くって聞いたけど
帰ってきたのか?
良く似た子か?
あの大きな目は間違いない
杏ちゃんだ♪
ダッシュだな
なんて声かけようか?
考える間もなく
彼女に
「あの? 先日お会いしましたよね?
間違っていたらすみません
フェロモンたっぷりの
女性とご一緒でしたか?」
『多分 間違えてないです』
「今日はどちらから?」
『旅行に行くはずだったんですが
チケットが無くてスゴスゴ帰る所です』
「えっ、旅行会社に言わないと」
『いえ大丈夫です』
なんて情けないやり取りだろう
「私は仕事帰りで予定が
早く終わったから早めの便で
帰ってきたんです
ラッキーかな」
『どうして?』
「お話をしたかったんです」
『誰とですか?』
「貴方とです」
⑅∙˚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈˚∙⑅
不思議顔の杏ちゃん
可愛い⁉
合コンでなぜ気づかなかった?
線の細い身体
強風に吹き飛ばされそうだ
以外に身長は高いな
儚げな面持ち
何かあったかな?
荷物が邪魔だ
ご飯食べにいこうと誘ったら
良いと言ってくれた
逃さないよ(笑)
杏ちゃん 覚悟して
夕方また合う約束をしたが
取り敢えず
連絡先を聞く
やだとか駄目だよとか
聞けないんだよ
オレは必死なんだから
プライベート携帯を渡そう
受け取るかな?
『そんな事をしなくても行きますから
今日は暇だし』
良かったぁ
シブシブ番号を教えてくれた
ゴメンネ
離したくないんだよ
夕方まで待てないけど
急いで嫌われても嫌だし
まず興味を持ってもらわないと
始まらない
何処に行こうかな?
好き嫌いはあるんだろうか?
ヤバい! 有頂天だ
ニヤける顔を何とかしないと