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Laziness と Hard working
第17章 麗子ちゃんの一時帰国

『なっ! 何を言っているんですか
前に私が
“もし奥様と別れてって言ったら
どうしますか?”
と聞いた事がありますよね?
貴方は何と言ったか忘れましたか?』

「· · ·
“杏ちゃんがそんな話をするはずがない
もしそう思うなら私達の関係は
終わりにするしかない”
私はそう言った
杏ちゃんが居なくなるなんて
考えてなかったからね」

『じゃあ私の幸せを考えてください
貴方との未来はないの
旅行も行かないで!と言う貴方
私を理解していないから
そんな事を言えるんだと思う
貴方はオモチャを取り上げられた
そんな気分なんだと思います』

「杏ちゃん、愛してるんだ」

『もう何を言っても私には響きません
大切に思ってくれるなら
その気持ちだけで良いから』

「·杏·ちゃん ·」

『私が何を考えて貴方との時間を
過ごしていたかわからないでしょ?
お互い都合よくなんて思った事
私は貴方には無かったの』
“早く雅貴さん来て”
“酷い事を言う前に”

「でも妻と別れたら」

『何度も言わせないでください
貴方への気持ちは断ち切ったんです
その穴を埋めてくれる人を⋯』

PIKON
杏 何処?駅に着いたよ
何処に居るの?

『さよなら
貴方がこの駅に来るなら
私は引っ越します
もうすれ違ってしまった
絡み合う事は無いから』

店を出て雅貴さんを探す
居たぁ
“この人に全部を話したら
私を受け止めてくれるだろうか”

抱きついた

『忙しいのにごめんなさい』

「杏がピンチみたいだったから
仕事を投げて来たよ
また戻らなくちゃなんだ
僕の部屋で待っていて
鍵渡すから」

『良いの?
このまま帰るつもりだったのに』

「僕が杏と一緒に居たいから
もう少しかかるけど
待っていてくれるのがわかったら
頑張れる!」

『じゃあ待ってる』
私は振り返らず雅貴さんと
手を繋ぎ駅に向かった



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