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あなたがすきでたまらない
第6章 信の恋
「・・・それに・・・好きな人の好きな人は・・・」
「私なんか足元にも及ばない位、美人で素敵で・・・」

「・・・お前だって・・・良い所、いっぱいあるじゃん」

時田の言葉を遮った

「え?」

パッと時田が顔を上げる


「え~と・・・」
「元気な所?」
「明るい所?」
「気が利く所?」
「見かけによらず優しい所?」
「器用そうに見えて、不器用な所?」
「友達思いな所?」

俺が指折り数える

「あと・・・一途な所・・・」

「・・・後藤君」

「三年も片思いしてるなら・・・一途だよ」
「告ってみろよ」
「振られたら俺が慰めてやるよ」

「・・・後藤君」

「今日は、自分でも気がつかずに一人で過ごす事になりそうだったし?」
「誕生日のお礼だよ」
「骨は拾ってやるからさ」

「・・・後藤君」

「・・・それに」
「それに・・・お前だって・・・」
「可愛いしな!!」


な、なんて事言っちまったんだ?
ユキさん以外の女を・・・
可愛いだなんて・・・

ほら・・・
あれだよ

時田が・・・あまりにも・・・恋する乙女だったから・・・

お、応援
そう!!
応援したくなっただけだよ

同じ片思い同士の仲間みたいなもんだよ!!

な?
そうだろ?
俺?



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