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あなたがすきでたまらない
第6章 信の恋
「ほら、早く食えって!!」

「あっ、いただきます・・・」

やば・・・嬉しすぎて、ボーっとしちゃってた

「・・・おいしいです」

「そりゃ良かったな」

私が食事をする間も後藤君はテキパキとこなしていく


「た、谷川先輩だったら・・・お、怒られる所でした」

思わず本音が漏れた

「怒らないよ」

「え?」

「怒らないって言ってんの」

「なんで・・・ですか?」

「・・・怒るってさ~」
「意味、違くない?」

後藤君が私を見て呆れたように言った

「注意はするだろうよ。「次は気をつけて」って」
「怒るって、腹を立てるとか、叱るって事だろ?」
「啓介先輩は、そんな幼稚な人じゃない」
「名前を間違え易かった訳だし、言わなかった自分に非があると思うだろうな」

「・・・」

「なに?時田って、ちょっと注意されたら「怒られた」って思う訳?」
「そっちの方が幼稚じゃね?」

恥ずかしかった・・・
何も言えなかった・・・

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