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あなたがすきでたまらない
第6章 信の恋
「プッ・・・」

電話越しに聞こえる先輩の笑い声

「先輩?」

俺・・・変な事言いましたか?


「やっとか」

「何がですか?」

「おめでとうって事」

「いや・・・俺じゃなくユキさんがおめでたい・・・」

俺の言葉を遮る様に先輩は

「信がユキ以外を好きだって・・・こんな目出度い事あるか?」
「信~~。お前、良かったな」
「時田にもおめでとうって言いたいよ」

「先輩・・・時田の事、知ってたんですか?」

「当たり前だ。元刑事だぞ。ユキだって知ってるよ」
「ユキ・・・喜ぶだろうな」

ユキさんまで知ってたのか・・・
そんで喜ばれんのか・・・
なんか複雑・・・

「お前・・・拗ねんなよ」

「拗ねてないですよ」

「隠すな。声聞きゃわかるよ」
「俺と、ユキはお前が幸せになってくれたらいいって・・・」
「お前が大好きだって事・・・わかってんだろ?」

「・・・先輩まで俺に告白してくれるんですか?」

「ククッ・・・時田が告白してくれたのか?」


しまった・・・
墓穴ほった・・・

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