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あなたがすきでたまらない
第9章 啓介vs・・・
「啓介さん、お待たせし・・・」

このはの視線が俺の後ろの厨房を見て止まった

「どうした?」

やっぱり知り合いだったのか?

「い、いえ・・・なんでも・・・ありません」

何でもないって顔じゃないよな・・・
どう見ても・・・
このはの顔が笑ってない

まさかな・・・
俺は後ろに居るであろう女の子に聞こえる様にこのはに訊ねた


「このは、ネックレスは?」

「え??」

「今日はしてないみたいだけど・・・」

「あっ・・・あの・・・失くしたらいけないと思って・・・」

「そっか・・・学校にはしてくれてたみたいだけど?」

「あっ・・・はい・・・失くしかけたから・・・しまったんです」

大きな声の俺に対してこのはの声が小さかった


「失くしかけた?なんで?」

「・・・えっと、体育があって・・・」

「それで?」

「外して・・・落としてしまって・・・」

ふ~ん・・・
落としたねぇ・・・
信、時田ありがとな。
心から感謝するよ。情報提供。

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