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第9章 啓介ｖｓ・・・

「俺の事、どこで見かけたの？」

「え？」

「聞こえたって・・・言わなかった？」

「そ・・・それは・・・」

「学校の近くとか？って・・・」

「え？ええ・・・」

「もしかしてだけど・・・天高(てんこう）？」

俺は地元の奴でしか言わない略語で訊ねた

「は、はい・・・」

「天高生なんだ！！すごいな！！頭いいんだ！！」

「いえ・・・そんな事は・・・」

照れる女子高生がこのはと同じ高校だって事はわかった

「何年？」

「なんで・・・そんな事を訊くんですか？」

「・・・懐かしいなって思ったから・・・」

「え？」

「俺も行ってたからさ！！」

このはの為・・・
このはの為・・・

俺は自分に言い聞かし、怪しまれない言葉で彼女に訊いた


「あっ・・・だから・・・ですか？」

「ん？何が？」

「妹さんか・・・いとこさんを待ってたんですか？」

「・・・どういう事？」

「き、昨日！！門の前にいませんでした？」

共通の話題を見つけた彼女の態度が少し馴れ馴れしくなった
顔を赤らめ燥いで俺に話しかてくる