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あなたがすきでたまらない
第11章 このはvs・・・
「泣かないでよ~。美子・・・」

私達が教室を出て行った後にそんな言葉が聞こえてきた

私の心臓はまだドキドキしてて・・・
怖くて、震えが止まらなかった


「・・・送るよ」

柳さんがさっきとは打って変わった口調で話しかけてくる

「・・・大丈夫です」

私はカバンを握りしめた


「・・・色々、ごめんな?」

「・・・大丈夫です」

「そっか・・・」

何も柳さんが謝る事なんてない。
そう言う意味だった


「でも・・・心配だから、送るよ」

「・・・大丈夫です」

「送らせて?」

「お、お迎えが来ますので・・・大丈夫なんです」

「お迎えって・・・幼稚園児じゃあるまいし」

プッと柳さんが笑った


「お、お手洗いに行きますし・・・」

「待ってる」

「ほ、ほんとに大丈夫ですから・・・」

啓介さんにはメールを送っておいた

(委員会の集まりがあるので遅くなるかもしれません)
と・・・

なので、迎えなんて来ないってわかっていたけど・・・

二人で帰るなんて・・・
どうしても嫌だったんだ

だって・・・
さっきの田淵さんと横井さんを見てしまったから・・・

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