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あなたがすきでたまらない
第11章 このはvs・・・
「おっ!!やっと笑った。やべ・・・嬉しいな」

「・・・」

私は気を許してはいけないと思い笑った顔を元に戻した

「あーあ。もっと笑ってくれたらいいのに・・・」

柳さんが残念そうな顔をする

「あの・・・私、か、帰らないといけないので・・・」

「そっか。わかった。じゃ、送ってくって言っても断られるだろうから・・・後をついて行く」

「いや・・・あの・・・困ります」

このままじゃ柳さんのペースの言いなりだった
どう言えばわかってもらえるんだろう?



「このは?」

私を呼ぶ声に振り返ると伊織ちゃんと高橋君がいた

「・・・何してるの?」

「伊織ちゃん・・・」

「・・・委員会で遅くなって、一緒になっただけだけど?」

柳さんが伊織ちゃんの問いに応えた

「このはが困ってるように見えたんだけど?」

「そう見えた?」

「誤魔化さないで!!このはに変なちょっかいかけないで!!あんたにとっては遊びかも知れないけど、迷惑だって思う子だって居るんだから!!」

「伊織・・・」

高橋君が興奮した伊織ちゃんを宥めた


「皆が皆、あんたに声かけられて喜ぶと思ったら大間違いなのよ!!このはだって・・・あんたがちょっかいかけるから・・・」

「・・・だよな。うん。わかってる。紺野さんごめんな?」

「何がごめんよ?」

「俺が一年の頃、紺野さんに話しかけたりしなければ良かったのにな」

「今更、謝っても遅いのよ」

「うん。直接謝れなかったから、高橋にごめんって伝えてもらうしか出来なかった」

「そんな程度で・・・!!」

「伊織、もういいだろ?悪いのは田淵だろ?」

「っ・・・」

伊織ちゃんの肩が震えてる・・・
その肩を高橋君がそっと包んだ



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