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あなたがすきでたまらない
第11章 このはvs・・・
「・・・お前、谷川さんの事・・・本気だって言いたいのか?」

「なら、どうだって言うんだよ?」

「振られるってだけの話だよ。残念だったな」

「・・・ご忠告どうも」

高橋君と柳さんの迫力に、私と伊織ちゃんは黙ってしまった


「お前ら・・・こんなとこで何してんの?」

「「多田・・・」」

高橋君と柳さんの声が重なって、私達も振り返った

「・・・なんかおっかない雰囲気だな。喧嘩か?」

「・・・なんでもねぇよ」

高橋君が応える

「あっそ。ならいいけど・・・」

制服姿の多田君が私達の様子を伺っていた


「・・・帰るわ。じゃあな」

柳さんが私達に背を向けた


「このは。大丈夫だった?何か嫌な事されたりした?」

「えっと・・・大丈夫です。柳さんは助けてくれたというか・・・」

「どういう事?」

私はさっきの出来事を伊織ちゃんに話した
実行委員で一緒になった柳さんの事
教室での横井さんの事、田淵さんの事・・・

「・・・そうだったんだ。このはを一人にさせてごめん!!やっぱり待ってれば良かった・・・どうしても心配だったから直哉といつものお店で待ってたんだけど・・・通らないから様子を見に来たんだけど・・・」

伊織ちゃんがすごく申し訳ない顔をするので、私はやっぱり心配かけてしまった自分を情けなく思った



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