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あなたがすきでたまらない
第11章 このはvs・・・
「あの・・・高橋君と多田君にも、ご迷惑とご心配をおかけしまして・・・」

やっと、時間が出来て遅ればせながら昨日の事を誤った

「何言ってんの。そんなん気にしなくていいって。俺はむしろ・・・その・・・安心したし?伊織が褒めるイケメンが既婚者で・・・」

「何で、私がイケメンだって思ったらダメなのよ~?どうせ、ざまぁみろとか思ってんでしょ?」

「そうそう。残念だったな」

高橋君は嬉しそうに笑った

「俺の方こそ無理やり家まで行ってごめんな?師範、怒ってなかった?」

「大丈夫ですよ」

「そっか。良かった。出しゃばった事して悪かったかなって思ってたんだ」

私達は小声で昨日の事を謝りあった

多田君とはほとんど話した事がなかったけど啓介さんが話したんだもん
きっと、多田君は良い人なんだよね

「俺、絶対言わないから。師範は俺の憧れなんだ。嫌われたらどうしようかと思って・・・実は焦ってた」

メガネをクイっとかけ直して少し照れてる多田君

本当は多田君の事、啓介さんに訊きたかったけど・・・
昨日は・・・その・・・
お風呂に入ってたら、そんな会話は出来なくて・・・
その後も・・・その・・・

やだ・・・思い出したら赤くなっちゃう

「このは?どうした?顔が赤いよ?まさか・・・多田君に?なんてね!!」

「伊織。からかうな。多田と谷川さんが困るだろ?」

「でも、ますます師範に憧れる。刑事を辞めてまで・・・」

「それ!!本当にビックリした。先輩ってやっぱイケメンだよね~」

伊織ちゃんがうっとりとした顔で教室の天井を見上げた

「ま・・・まぁ・・・それは認めるけど・・・た、谷川さんが美少女だからだよ!!」

「あっそ。直哉こそ残念だったわね!!」

「なっ!!お、お前が先にイケメン、イケメン五月蠅いからだろ!!」

「・・・お前ら二人共、うるさいよ・・・」

多田君の呆れた声に私は笑ってしまった

友達っていいな。
本当にそう思った

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