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あなたがすきでたまらない
第11章 このはvs・・・
「え・・・っと、谷川さん。今日は大丈夫?」

「何の事でしょう?」

「あっ!!その・・・変な意味じゃなくて!!ほら!!女子の事で・・・」

変な空気を感じ取った多田君が口を開いて、チラリと田淵さん達の方へ視線をやった
私はコクリと頷いた


今朝も本当は学校に来るのが不安だった
今度は靴箱に何か入ってたらどうしよう・・・
なんてドキドキしながら・・・

「このは。おはよ!!」

いつもと変わらない笑顔をくれる伊織ちゃんにホッとした
昨日、私の事をあれだけ心配してくれた伊織ちゃんが嬉しかった

「い、伊織ちゃん!!き、昨日は・・・その・・・ごめんね?」

「何で謝るの?私は嬉しかったんだよ?」

「でも・・・驚いたでしょ?」

「そりゃあ、ビックリはしたけど私達は知れて嬉しかったしこのははもう友達でしょ?約束も守るよ。絶対に誰にも言わないしから安心して?」

「伊織ちゃん・・・」

「このはにも色々、聞きたい事もあるしね!!恋愛の先輩として」

「恋愛の先輩?」

二人で仲良く会話しながら教室の扉を開けた

田淵さんと日野さんが居て・・・
日野さんは軽く会釈をして、田淵さんは私達から目を逸らした


「・・・やな感じ・・・」

伊織ちゃんが小声で呟いた

「でも・・・横井が居ないよね?」

私達は自分の席に座り内緒話をした

昨日、私が教室を出て行った後の事はわからない
横井さんに何かあったのか・・・
本当に体調が悪かったのか・・・
横井さんは欠席をした

そして今は昼休み
田淵さんは午前中、一度もこちらを見なかった

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