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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
「このは。行こう。」

伊織ちゃんがイライラした感じで私を急かした
私は伊織ちゃんに腕を引かれ更衣室を後にした

「先生。男子の着付けが終わったら横井さんをお願い出来ますか?」

途中、男子更衣室をノックして先生に声をかけた
返事がない

「男子、甚平も多いし早く終わって教室に帰ったんじゃない?」

「でも、それじゃ横井さんが・・・」

「いいじゃん。いままで意地悪してきた罰だよ。先生に声をかけてあげただけでも感謝して欲しい位だよ」

「でも・・・先生に声かけれてはいないですし・・・」

「もう!!このはは本当にお人好しなんだから!!放っておけばいいのに・・・」

私は女子更衣室へと向かっていた
伊織ちゃんがブツブツ言いながらその後をついてくる
伊織ちゃんだってお人好しですよ。
とは言わないでおいた

「あの・・・先生いないみたいですよ?」

横井さんに声をかける
屈みこんでビクッと震える横井さん
もしかして・・・泣いていた?

「じゃ、じゃあ・・・もう帰る」

横井さんはこっちを見ない
目元を拭う手が泣いていたんだと思わせた

「・・・私で良ければお手伝いしますよ?」

「・・・」

「・・・せっかくの学園祭。楽しみませんか?」

「・・・」

「・・・素敵な浴衣ですね。そんなに握りしめるとシワになっちゃいますよ?」

屈みこんで返事もしない横井さん

「あのさぁ?せっかくこのはが言ってんだから、「ありがとう」って言えば?」

横で見ていた伊織ちゃんが口を挟んだ

「こっちだって早く教室に行って準備手伝わなきゃなんだけど?いい加減、意地張るのやめたら?」

横井さんがゆっくりと立ち上がる

「・・・お、おねがい・・・しても・・・いい?」

「はい!!もちろんですよ!!」

やっぱり泣いていたのか目が赤かった
伊織ちゃんが見守る中、私は横井さんを手伝った

「はい!!出来ました!!」

「・・・あ、ありがとう・・・」

「どういたしまして!!」

「・・・そ、それから・・・ごめんなさい!!こ、紺野さんも・・・」

浴衣を着た横井さんが頭を下げた

「・・・学園祭、楽しみですね」

「私は・・・あんま許せないけど・・・このはに免じてって感じ」

伊織ちゃんは優しいですよ
許す心があるんですから

「さぁ!!私達も行きましょう!!」

学園祭の本番はこれからです!!

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