この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
「・・・こんにちは」

俺は笑って見せたがシュンの顔は真顔だった
・・・緊張してるのか?
相手の表情を観察するのは元刑事の癖

シュンは数秒戸惑った後、軽く深呼吸をしてこちらに向かって歩いてきた
向こうからでも出られるが、さっきの女の子の後を追いたくないのか・・・
それとも・・・俺から逃げたくないのか・・・
覚悟を決めた表情を見ると後者だな

「・・・近くで見ると・・・やっぱりイケメンですね」

「そりゃどうも。君みたいなイケメンに褒められると・・・テレるね」

シュンは俺より5センチ程背が低い
180弱・・・と言った所
少し離れて互いの出方を伺う

「女子がキャーキャー騒いでたから、誰かな?と思ってたけど・・・谷川さんの知り合いだったんだ」

「騒がれた覚えは全然ないんだけど。君こそ谷川さんの知り合い?」

「・・・知り合い・・・のつもりです」

シュンは俺の言葉に悔しそうな顔をした

「もしかして・・・君かな?ネックレスを届けてくれたのは」

「・・・まぁ・・・はい」

「そっか。ありがとう。お礼を言わなくちゃならないと思ってたんだ」

「・・・俺が原因でもあった訳ですし・・・」

更にシュンは何とも言えない顔になる

「モテすぎるのも大変だね」

「・・・嫌味・・・ですか?」

「そう聞こえる?」

「はい。嫌味にしか聞こえませんよ。俺が谷川さんに声をかけなければ・・・って言いたいんでしょ?」

腹の探り合いは終わりにしたのか、シュンの口調が変わった

「こんな美少女を目にして声をかけたい気持ちも理解る。やったのは君じゃなくても、結果彼女は傷ついた」

「・・・」

「でも、その責任を君が負う必要ない。訳あって相手の子に俺がきちんと話をしたし、彼女が傷ついた責任は全て俺が担うから」

「・・・」

「だから君は安心して彼女の心配はしないでいいよ」

俺はニッコリと笑った

「心配しないでいい。・・・ですか・・・」

シュンはポツリと囁いた

「うん。心配を理由に彼女に近づかないでいいよ」

牽制したんだが伝わったかな?
理解りやすく言ったつもり

接点が出来てしまった事は仕方がない
けど、それを口実にまた近づく事は許さない
また、同じ輩が出てきてこのはを傷つける事は許さない

このはを心配したり、傷ついた心を癒すのは俺だけで十分だ


/816ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ